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HARG療法と他の薄毛治療(プロペシア・ミノキシジル・メソセラピー)との違い

目次

1. HARG療法とAGA治療薬の違い

AGA治療薬であるプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)は男性ホルモン(DHT)の攻撃をブロックして抜け毛を止め、正常な毛周期の毛髪を生やす「発毛剤」です。

HARG療法は毛根を再生させる治療法ですのでDHTの攻撃をブロックする作用はありませんが、DTHの攻撃によるダメージを上回る細胞増殖作用により毛根が再生されるので「発毛が促進される」というメカニズムです。

プロペシアやザガーロは毛根を攻撃からブロックするので抜け毛が減るのですが、毛根を再生させるわけではないので、毛髪を生え続けさせるためには薬を飲み続けなければならず、薬を止めてしまうと再び攻撃を受けるので、生えた毛髪が脱毛して1年も経たずに薄毛の状態に戻ってしまいます。

HARG療法では成長因子やエクソソームの働きで再活性された毛根から生えた毛は正常周期に戻って生え続けるので、年に1、2回程度のメンテナンスで毛髪が維持できるのです。 

また、プロペシアやザガーロで治療効果があるのは約70%前後とされており、また化学薬品であることから射精障害や意欲低下などの副作用も起こることがあります。

HARG療法で使用する製剤は化学薬品ではなくヒトのタンパクなので副作用の報告はありません。

2. HARG療法とミノキシジルの違い

ミノキシジルは元々循環器の治療薬で血管を拡張させる作用があり、毛乳頭の血行が良くなるため毛髪の伸長速度が早くなり、攻撃を受けても抜けにくい太い毛に成長させるという「育毛剤」です。全体的に毛髪密度が上がるので、見た目に「髪の毛が濃くなった」印象となります。

「育毛」という点で比較すると、ミノキシジルは毛根の血流を良くして育毛するのに対し、HARG療法は成長因子やエクソソームにより毛根を再活性させて育毛するという作用機序の違いがあります。

HARG療法の製剤には、「血管新生」を促進する成長因子も含まれ、毛乳頭および毛根周囲の血流が増加すると考えられます。HARG療法はこの血流を良くするという二次的な効果により太く強い髪が生えるという「育毛剤」としての働きがあると考えています。

ミノキシジルもAGA治療薬と同じく毛根を再生させるわけではありませんので、毛髪を生え続けさせるためには薬の使用を続けなければならず、止めてしまうと1年も経たずに再び薄毛の状態に戻ってしまいます。

またミノキシジルの治療の効果は約70%前後とされており、化学薬品であることから体毛増加や動悸などの副作用も起こることがあります。

HARG療法で使用する製剤は化学薬品ではなくヒトのタンパクなので副作用の報告はありません。

3. HARG療法と他のメソセラピーとの違い

HARG療法も他のメソセラピーと同様、薬剤を頭皮に直接注入する方法なのですが、大きな違いは注入する薬剤が異なることです。

HARG+療法は先にも解説しましたように高純化エクソソーム製剤を使用します。HARG+療法を行う医療施設は日本医療毛髪再生研究会の規定により一律同じ製剤を使用しますので、治療方法や維持療法には確立されたエビデンスがあり、副作用の報告もありません。

一方で他のメソセラピーは、医療施設ごとに異なる薬剤を使用し、成長因子、ミノキシジル、フィナステリド、ビタミン、ミネラルなど複数の製剤を混合していることも多いので、配合や効果効能はその施術を行う医療施設ごとに異なります。また副作用についてもしっかり確認するべきだと考えます。効果も大切ですが、安全性が最も重要です。

また、AGA治療薬やミノキシジルと併用されることも多いので、髪の毛を生え続けさせるためにはどの治療を継続的に続ける必要があるのかも確認するべきです。

このページの監修者

吉澤和彦のアバター 吉澤和彦 四谷ローズクリニック院長

医療法人社団吉医会 四谷ローズクリニック院長/日本医療毛髪再生研究会 理事長/HARG療法の共同開発者として、日本医療毛髪再生研究会の創設に従事。以来14年間、HARG療法で2,400名以上の患者様を施術し「毛髪再生」の治療実績を上げる。また、後進の医師たちへの指導や新しい技術の開発にも携わりHARG療法のリーダーとしての役割も果たす。2022年、同研究会の理事長に就任。薄毛治療の最終手段と呼ばれているHARG療法をさらに一般に広めるために活動をしている。

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