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四谷ローズクリニックではHARG療法の効果を出せる理由と他院では効果が不十分である理由

HARG療法ではヒト脂肪幹細胞培養上清液の成長因子というタンパク質を直接頭皮に注入します。

男性ホルモンや免疫などの攻撃を受けて退縮してしまった毛根部分に注入した成長因子が集中的に働きかけることにより、毛母細胞が再び活性を取り戻し、増殖を促進するので、自身の毛髪が再生し発毛するのです。

しかし、HARG療法を行っている医療施設ではすべて同じ製剤を使用しているはずなのに、その効果に差が出てしまうのは何故なのか?その理由を考察したいと思います。

目次

1. 当院のHARG療法が効果が出る理由

四谷ローズクリニックでHARG療法の効果が出る理由を解説します。

1-1. HARG療法の治療技術

HARG療法のターゲットは頭皮下約1mmの深さにある毛球部分の毛乳頭細胞です。それ以上深く刺して筋層やましてや頭蓋骨に注入しても毛髪が再生するはずがありません。

当院の吉澤院長は、HARG療法を開始してから15年間で、約2500名の治療を行ってきました。頭皮への注入回数は優に1千万回を超えています。

この治療経験で培った技術により平均厚さ2mmと言われる頭皮に対し、ターゲットの毛球部分に一定間隔で少しずつ薬液をほぼ漏らさず、細かく注入していくという「スーパーファイン注入」を行うことが出来るのです。この高い治療技術によって、四谷ローズクリニックの「生える」が実現出来ると言えるのです。

また、吉澤院長は製剤メーカーから世界でただ一人の「エキスパートマスタートレーナー」に認定され、HARG療法を行う医師達に技術指導を行っています。

1-2. 薄毛に対しての適切な診断力

どんな治療であっても「病気を改善する」ために医師に要求されることは、

  • 病状を適確に「診断する能力」
  • 適切な治療を行える「経験」

であると考えます。

先にも述べましたが、当院では約2500名の薄毛患者さんを治療してきました。その治療経験から、薄毛の進行度を正確に見極め、HARG療法が治療効果があるのかどうかを適確に診断することが出来るのです。

そして治療効果が期待できる方に対しては、実際に当院で治療した症例画像を見ていただき、予想される治療期間と治療費をお知らせしてから治療を開始します。

また、当院で治療効果が期待出来ない方は、男性型脱毛症(AGA)ならハミルトン・ノーウッド分類のⅤaより進行している方、女性のびまん性脱毛症なら地肌様になっている部分が多い方です。正直にその旨をお伝えして治療をお断りすることになります。

患者さんと二人三脚で「生える希望」をもって治療を進めていきますので、「治療効果がない」などと言って治療を途中で中断される方はほとんどいないのです。

1-3. 治療のモチベーション維持

当院では、今まで治療してきた患者数が多いので、カウンセリングの際に「同じくらいの年齢・進行度の症例写真」をお見せ出来ますので、予想される治療費用や治療期間、治療効果など納得の上で「不安なく治療を開始する」ことが出来るのです。

もちろん、施術方法や痛みのコントロール、アフターケアなど不安や疑問に感じるような事はすべてご説明いたします。

さらに、治療を継続するためには患者さんのモチベーションを高めていくことが大切だと考えています。

当院では治療する度に全方向から撮影した画像とそれ以前の治療の画像を比較して、ご自身の目で「治療効果を確認する」ことで、治療への期待感を高めていただけるよう常に努力しています。

その結果、当院では殆どの患者さんが治療効果に満足するところまで治療を続けられます。

1-4. 薄毛に対しての正しい教育

当院では、

「1本でも毛を生やす!1本でも抜け毛を減らす!」

をスローガンに、薄毛治療を成功させるための「正しい知識」をしっかりお教えします。

当院の情報は多数の患者さんの実体験に基づいたものであり、治療現場で医師が患者さんから学んだ生の情報なので「正しい」のです。

例えば、最も毛を抜いてしまっているのは、間違った「洗髪方法」や「髪の乾かし方」をしている場合です。当院で教えられた方法を実践すると、お風呂の排水溝にたまる抜け毛が減り、ドライヤーの後に床に落ちている抜け毛が減ったと患者さんが口々に言われます。

また、当院では頭皮を「畑」に例えます。全く手入れをしていない荒れ地に良い種をまいても作物など生えるはずなどありません。

ですので、血流の良い柔らかい頭皮にする必要があります。頭皮マッサージの方法を指導し、生活習慣(食事、運動、睡眠など)の問題点を指摘して改善出来ているかチェックします。

その他色々お教えすることはあるのですが、都度問題点は改善方法をお教えするようにしています。薄毛治療を成功するためには、患者さん自身の日々の努力がとても大切なのです。

2. 他院のHARG療法の効果が不十分な理由

HARG療法は薬剤は日本医療毛髪再生研究会によって規定されているものを使用するにもかかわらず、他院ではHARG療法で効果が出ないことや不十分なこともあります。

ここからは、他院ではHARG療法の効果が不十分である理由について、当院との比較をしつつ解説していきます。

2-1. 注射を的確に打つ技術がない

例えば、肺がんの手術なら治療の「ターゲット」は肺の病巣です。胃を切除したって当然治療にはなりませんよね。

それと同様、HARG療法の「ターゲット」は頭皮下約1mmの深さにある毛球部分の毛乳頭細胞です。それ以上深く刺して筋層や頭蓋骨に注入しても毛髪が再生することはありません。ですので、ただ薬液を注射すれば発毛するわけではないのです。

ターゲットに注入出来ているかどうかは、「出血量」と「施術後の痛み」で分かります。

術後も出血していたり、頭皮を拭くと血液が付くようならターゲットの毛球部分より深く刺したことになります。また、術後の痛みが1日以上続くようなら筋層または頭蓋骨まで刺しています。そのような場合、治療効果はあまり望めないと考えます。

当院では、多数の治療経験で培った技術により、ターゲットの毛球部分に一定間隔で少しずつ薬液をほぼ漏らさず、細かく注入していくという「スーパーファイン注入」を行うことが出来るのです。ほぼ出血はなく、術後の痛みもありません。

この高い治療技術によって、四谷ローズクリニックは「生える」を実現出来るのです。

2-2. 薄毛なら誰にでも治療を行なってしまう

HARG療法は万能の治療ではありません。末期がんの方を治すことが出来ないように、頭皮が地肌になっているような方(ハミルトン・ノーウッド分類で重症の方)には毛髪を再生させることは出来ないのです。

ですので「波平状態」の患者さんは「ウエルカム!」ではなく、治療をお断りしなければなりません。

期待させておいて効果が出ないと、その病院にもHARG療法にも悪評が立つ原因になりかねませんので、薄毛なら誰でもHARG療法を行うべきではないと思います。

当院は約2500名の薄毛患者さんを治療してきましたので、その治療経験から、薄毛の進行度を正確に見極め、HARG療法で治療効果があるのかどうかを適確に診断することが出来ますので、治療開始してから「治療効果がない」と言って治療を中断する方などいません。殆どの患者さんが治療効果に満足するところまで治療を続けられます。

2-3. 薄毛の進行度に関係なく、1クール6回の治療

常識的に考えて、どんな病気でも軽症と重症が同じ治療回数であることなどあり得ません。

また、年齢差、性差、個人差などもあるはずです。

なのに、すべての薄毛患者に対しHARG療法を「1クール6回(1回 /月)の治療」と言って行っている病院を多く見かけます。また治療効果がなかった場合、何の根拠もなく「個人差」だから仕方ないと説明されているのには承服できません。

当院では、カウンセリングの際に「同じくらいの年齢・進行度の症例写真」をお見せして、予想される治療費用や治療期間をお伝えしています。

治療開始後の3、4ヵ月は発毛期間なので1ヵ月毎の治療でよいのですが、薄毛患者さんは生えた毛髪が伸びる速度が遅いので以後は2、3ヵ月毎に経過を見ながらゆっくり治療を進めます。

そして患者さんが治療効果に満足したらゴールです。

2-4. 使用する薬剤を変えている、濃度を薄めている

「HARG療法」と名乗っているのに、HARG療法で規定されている薬剤(~2022年 AAPE ver2、2023年~ ASCE+)を使用せず、別の製剤(価格の安い製剤?)を使用して「HARG療法」と名乗って治療を行っている病院があります。

受診者側は薬瓶を見せてもらわないと確認できないので、真偽の判別は困難。また現在のところ規定薬剤と同等程度の効果がある薬剤は認知されていません。

一方、規定薬剤を使用しているのですが、「濃度を薄めて使用しているのではないか?」と疑われる病院もあります。

それは「治療費用は安いけれど、治療効果がない」という評判が立っているからです。

検証された訳ではありませんが、一般的に考えても、大人に「小児用の量」を投与しても薬は効きませんよね。

HARG療法で規定されている薬剤の仕入れ価格はどの病院でも同じです。また病院間の協定で「最低の治療費用」が決まっていますので、HARG療法の治療費用が安い病院にはご注意下さい。「安物買いの銭失い」にならないようにしましょう!

当院では、もちろん規定薬剤を使用していますし、投与する前に「この薬剤を使います」と正々堂々と薬瓶をお見せしていますのでご安心ください。

また当院で治療した症例紹介をご覧いただければ、薬剤の投与量も適正であることはご確認いただけると思います。

2-5. 患者教育が不十分

どんな戦いでも、相手を知らずして勝負になりませんし、攻略方法を知らないと勝利はありません。薄毛治療も同じで「抜け毛の原因」を知り、「毛を生やす方法」を知らなければ「薄毛」は克服できません。

実際には、治療するだけで、何も「薄毛治療」の教育していない病院がほとんどのようです。それでは治療効果は不十分になってしまうと思います。

パソコン作業や運動不足で頭皮の血流が悪く発毛が不十分であったり、洗髪やドライヤーも自己流で抜け毛が減らず、「治療効果を感じない!」なんて患者さんは多いのではないでしょうか?

「どうすれば抜けないのか」「どうすれば生えやすくなるのか」「生活習慣で改善する点は」などをしっかり教育するべきです。

当院では、「1本でも毛を生やす!1本でも抜け毛を減らす!」をスローガンに、薄毛治療を成功させるための「正しい知識」をしっかりお教えします。また生活習慣(食事、運動、睡眠など)の問題点を指摘して改善出来ているかチェックもします。治療成功まで常に患者さんと二人三脚で努力していきます。

3. これまでにHARG療法で効果が出にくかった事例

3-1. 加齢

現在のところ、当院でHARG療法を受けて効果があった方の最高年齢は、男性が65歳、女性が78歳です。

HARG療法で毛髪が再生するにしても、やはり60歳以上にもなると毛母細胞の再生速度が緩やかになるので、治療回数が多くなり、治療期間も長くなります。

高齢の方の毛母細胞の再生は、いったん定年退職して働いていなかった方に「職場復帰」をお願いするようなイメージなので、毛髪が生えるのに時間がかかってしまうのです。

それでも治療を続けるのには訳があり、男性なら男のプライド(会社経営者や大学教授の威厳を保つ、女性にモテたいなど)のため、女性なら体が元気なので、薄毛を気にすることなく人前に出たい(旅行、同窓会、会食など)とかおしゃれをしたいためなのです。

少しずつでも効果を実感してそれぞれの目的のために地道に治療を続けることとなるのです。

3-2. 地肌の部分が多い

HARG療法の効果が出にくいのは、地肌様になってしまった部分が多い方です。

年齢に関係なく、AGAならハミルトン・ノーウッド分類で重症の方、イメージは「波平状態」まで進行していると、地肌の部分からの発毛は見込めませんので、基本的に治療はお断りいたします。

ご本人の希望もあり実験的に、10回以上施術したり、薬剤を倍量で投与したりして発毛するのを期待しましたがほとんど効果は認められませんでした。

女性のび漫性脱毛症は全体的に毛髪密度が低下するので、経過が長いと地肌の部分が多くなります。AGA同様、地肌の部分からの発毛は見込めませんので、多少でも毛量が増えたとしても「地肌の透け感」は改善しにくいとお話します。

3-3. 円形脱毛症

HARG療法は、円形脱毛症のどの型(単発型、多発型、全頭型、蛇行型)でも効果がある場合はあります。

しかし、HARG療法で発毛したとしても、再発を繰り返し、脱毛する箇所も一定しないので「モグラたたき」のようにまた円形脱毛症が出現するのです。

そうなると患者さんは落胆しますし、治療にまた費用が掛かるとなると途方に暮れてしまいます。

ですので、当院では円形脱毛症に対しては、HARG療法での治療は行っておりません。

3-4. 患者さん自身の問題

当院では患者さんの教育に重点をおいています。簡単に実行出来るような事ばかりお教えしているつもりなのですが、しっかりご理解いただけていないことによって、治療効果がなかなか出なかったり、治療途中でせっかく生えた毛髪が抜けてしまったこともあります。

以下に事例を列記します。

  • 抜かないようなヘアケアが出来ていない(間違った洗髪やヘアドライ、梳かし方など)
  • 頭皮のケアが出来ていない(間違った洗髪・ヘアドライ、マッサージ不足など)
  • 生活習慣を改善できない(長時間のPC作業、コンビニ食、睡眠不足、運動不足など)
  • 定期受診が出来ない(治療間隔が不定、ドロップアウトなど)
  • 頭皮の日焼けで脱毛(帽子を被らずに海水浴、サーフィン、ゴルフなど)

十分な治療効果を望むのであれば、ただ病院任せで治療を受けるだけではなく、毛を生やすためのセルフケア、毛を一本でも抜かない努力を日々行っていただきたいと思います。

HARG療法はどんな治療で、どんな効果があるのかについての詳しい解説は「生える理由」のページで解説しているので参考にしてください。

このページの監修者

吉澤和彦のアバター 吉澤和彦 四谷ローズクリニック院長

医療法人社団吉医会 四谷ローズクリニック院長/日本医療毛髪再生研究会 理事長/HARG療法の共同開発者として、日本医療毛髪再生研究会の創設に従事。以来14年間、HARG療法で2,400名以上の患者様を施術し「毛髪再生」の治療実績を上げる。また、後進の医師たちへの指導や新しい技術の開発にも携わりHARG療法のリーダーとしての役割も果たす。2022年、同研究会の理事長に就任。薄毛治療の最終手段と呼ばれているHARG療法をさらに一般に広めるために活動をしている。

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